近藤先生と

　こんにちわ、はじめです。
　
　ところで私は、史実の偉人の方とは違い、剣術の方はさっぱりです。
　こんな偉大なお名前を頂戴していながら恥ずかしい限りです。

　どうしてこんな私に、近藤先生は新撰組への加盟をお許しになったのでしょうか。



　「いやー、ぶっちゃけ、君はね。芸能部門の方での活躍を期待しておるんだよ」

　芸能部門？

　「そうだよ。これからの時代の新撰組は、歌って踊れる器量も重要なんだよ、君」

　歌って踊れる新撰組？

　「勿論、その折にはわし自らもステージの中央で華麗なダンスを披露するつもりだよ、わっはっは」



　…加入二日目でなんなんですが、この人についていって本当にいいんだろうか？
　
　と、早くも疑問を感じ始めている、そんなはじめです。